お知らせ
教育
五感で自然を感じる体験
身近な自然を保育の環境に取り入れ、見て、触って、遊んで楽しむ体験が子どもたちの学びの芽生えに繋がります。
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オクラ栽培
収穫をした後に、オクラではんこを作ってスタンプ遊びをします。
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秋探検
近隣の中学校の校庭に出向いて、どんぐりや落ち葉を拾い、作品をつくります。
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いもほり
園で育てたさつまいもを、泥んこになりながら収穫して、みんなで食べます。
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トマト栽培
プランターにミニトマトの苗を植え、園児たちが水をあげて大切に育てます。
―子どもにとって 園庭で遊ぶということ―
子どもにとって園庭で遊ぶということ。
安心安全はもちろんですが、それだけではありません。散歩で行く公園との大きな違いは、『自分たちの居場所であること』と、『今日やった遊びが、明日続けられること』であると考えます。
やりたい遊びを選び、自ら遊びを生み出したり、友だちと共有できること。友だちと作り上げたものを明日も継続して行えることや、季節の移り変わりを日々肌で感じることができること、そしてその傍らに在る保育者が子どものしたいことに寄り添っていることが重要です。
昨年、年長組の数人から始まった園庭での色水遊びがクラス全体に広がり、子どもたち自ら自然発生的に「お水研究所」と言う名前を付けて継続的に遊んでいました。
花がらや葉をすりこ木とすり鉢で擦り、色水を作っていくのですが、同じことをしているように見えても、子どもたちは毎日新しい発見をしています。
「水がちょっとの方が、色が良く出るよ」
「こっちの葉っぱは、ねばねばするよ~!」
次の日まで置いておくと「抹茶の匂いになった!」
など、まさに実験のように試していました。
Aちゃんが様々な色水を生み出すことから、その様子を観ていたB君が、「Aちゃんは、お水博士だね!」と言い、友だちがしていることを認め感心する姿がありました。B君や他の友だちは、Aちゃんが夢中になって遊んでいる姿やその遊びに魅力を感じ、「同じようにやってみたい」と言う意欲につながって、クラス全体の遊びに広がっていったわけです。
たくさんの年長児がやっている魅力的な遊びは、年中組、年少組の子どもたちにも伝わっていき、一番大きい年長の子どもたちが作り方を教え、一緒に遊ぶ姿へと繋がっていきました。
年長児がやっている遊びに小さいクラスの子どもたちは憧れを持ち、また年長児は教えることで自信にも繋がっていく継続的な遊びであったのではないでしょうか。
繋がりが持てる遊びには、子どもの姿から環境を構成することと、それを見守ったり、子どもの思いに寄り添って物事を考える保育者の役割が重要です。
保育者は、「明日もとっておきたい」と言う子どもと相談して、次の日までとっておけるように配慮しています。子どものしたいことに寄り添っていなければ、「相談」と言うことは生れません。何が何でも「片づけなさい」と言ってしまえば、子どもはそのことに従うでしょう。しかしそれでは、大人の言う通りにしただけで、「子ども自身がどうすると良いか」を考えることはできません。子どもの思いを尊重し、そこにどんな学びをしてもらいたいかを考えるからこそ、相談と言うことが瞬時に行なわれるわけです。
砂場で山作りをしている場面では、「明日もそのままにして、もっと高くしたいな」と言う子どもたちの姿がありました。砂場は二つしかなく、一つの砂場に山をとっておくことになると、年中組、年少組は一つしか使えません。この時は年中組、年少組の先生方にも理解してもらい、一つの砂場だけ山作りを継続させてもらうこと。金曜日には山を崩して、やりたかったら月曜日にまた作ろうと相談しています。
金曜日の子どもたちは、「今日壊すから一番高くしよう」と協力し、同じ目的に向かっています。
「私、砂集めてくるね」「水持ってこよう」など自分がやるべきことを考えて、水を汲む、砂を集める、固めるなどの役割を分担し山を作ります。協働することが、こういった遊び場面で育まれていくわけです。そして出来上がった山を眺め満足する。しかし、金曜日は皆で決めたルールがあり、崩さねばなりません。さぞ、残念がっているであろうと思われますが、子どもたちは残念がるよりも、崩す時はダイナミックに、歓声をあげて笑顔がこぼれていました。せっかく作ったわけですが、この時この瞬間である崩す解放感を味わうために、一生懸命協力して作っていたと言っても過言ではありません。
「また作ろう!」
砂場を平らにしながら、子どもたちが話す言葉には、次に向かう意欲に生き生きとしていました。
自分たちがとっておくことがどういうことなのか。明日どうなっているだろうと言う期待感と共に、年中児、年少児には迷惑がかからないか、などのことも考えることができるわけです。
そうやって考えあってとっておく時、自分の思いが実現できることに寄り添ってもらえる安心感や喜びと共に、周りの子どもたちへの配慮も、考えていける素地が生まれてくるのではないでしょうか。
行事や一斉での活動、課外活動の多少ではなく、日常保育の中でどんな育まれ方をしているかが重要です。
子どもが自分で遊びを選び、作り上げることができる環境、夢中になって遊ぶ(学ぶ)子どもの姿、それを温かく見守る保育者の姿を、この園の教育から感じていただけたら幸いです。
東京家政大学大学院 修士課程
帝京科学大学 非常勤講師
日本児童教育専門学校 非常勤講師
ひかりのくに 「保育とカリキュラム」 3歳児指導計画編集委員
大西 明実
専門の講師による英語・体操・リトミック
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楽しく「英語」あそび
英語の歌、ダンス、絵本、手遊び、ゲームなどの「英語あそび」を通して自発的な発音・発話を促し、英語を楽しむ時間です。【月2回】
小学館アカデミー
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「体操」で体と心を育む
子どもたちの個性を大切に、年齢と発達にあわせた運動(縄跳び・鉄棒・マット運動・かけっこなど)を伸び伸びと楽しく行なっていきます。【毎週木曜日】
株式会社 総合体育研究所
-スキルアップスポーツクラブ- -
体で音を感じる「リトミック」
歌やピアノの音などリズムに合わせて身体全体で感じながら、表現力や想像力を豊かに育て音楽を楽しみます。【月1〜2回】
講師:石川 陽子 先生
国立音楽大学教育音楽科 卒業
全日本リトミック音楽教育研究会常任理事 東京支部長
課外活動
保育終了後、希望者のみ各種教室を園内で実施しています。
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ピアノ教室
コンクール入賞等、経験豊富な講師がピアノの基本的な奏法だけでなく感性を育てるうえで大切な簡単な聴音やソルフェージュなどドリルを使用して行います。
週1回(火・金) 30分14:00~15:00(年少・年中・年長)S&F ミュージックランゲージスクール
講師:杉本 直登
洗足学園音楽大学を首席で卒業第20回KOBE国際音楽コンクール最優秀賞ならびに市長賞など受賞 -
スポーツクラブ
年齢と発達に応じたカリキュラムにそって 、多種多様な運動をし、基本的な動き作りや、バランスの良い身体作り、礼儀・約束事などを指導していきます。
週1回(木)1時間 14:00~(年少・年中・年長)株式会社 総合体育研究所
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英語教室
物語を通して楽しく英語を学習します。発表会、イベントレッスン、外国人レッスンもあります。対象は年少・年中・年長です。
週1回(金)1時間 14:00~15:00(人数やレベルに応じてクラス増設等あり)株式会社 小学館集英社プロダクション
※スポーツクラブの企業社員紹介に中条幼稚園の園児たちが出演しました。
アクセス
学校法人 足立弥生学園 中条幼稚園
〒120-0034 東京都足立区千住1丁目13-13
TEL:03-3888-4662